キャンプと星空と・・ときどき猫

　今週末の星のならびを簡単に・・・
　8月も中盤、お盆ということもあって今週末前後はお休みで、帰省などされる方も多いんでしょうね～
右の星図は2011年8月13日、21時の栃木近辺の空の様子です。私の説明範囲では、東北・関東近県であればそれほど大きく変わることは無いと思います。また、月明かりがあるので「見れたらラッキー」という星座に絞って表示していますのでマイナーな星座は入っていません。
　毎年お盆のこの時期はペルセウス流星群の極大日があるのですが、残念ながら満月に近いので発生頻度の高い明け方でも月の光が残り、難しいと思います。そのかわり、、、といっては変ですが、ISS（国際宇宙ステーション）が夕方の良い時間に日本の上空を通過してくれるようです。数十秒間の天体ショー(?)ですが出現時間のカウントダウンをしながら空を仰いで待つのは楽しいです。

【国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）】
　13日の20:15から20:20にかけて沖縄から鹿児島→熊本南部→四国のど真中→兵庫南部→京都→富山→新潟→福島中部→宮城→岩手の上空をISSが通過します。ルートから離れている札幌であっても仰角が45度を超える好条件ですので、お見逃しなく！東京の離島を除き、ほぼ全国で見ることができそうです。
　観測地によって出現時刻、最大仰角、終わりの時刻がかなり違いますので宇宙航空研究開発機構のページで確認してください。モバイルの場合は、JAXAモバイルから確認できます。十秒単位の正確さで出現しますので、5分ぐらい前からしっかりと方角を確認して、正確な時計を片手にISSの出現を待たれるといいと思います。出現したら、明らかに「あれだっ！」と判ります。明るい太陽光を反射したISSからの光が、飛行機よりも遅い感じのスピードでじんわりと動いてゆきます。
　14日は、19:19から19:22にかけて太平洋沿岸上空をISSが通過します。もっぱら関東の東側（千葉方面）が観測に恵まれています。
　15日は、19:56から20:01にかけて朝鮮半島南端から日本海の真ん中、北海道の真ん中を抜けるルートでISSが通過します前日と違って、九州地方北部・中国地方北部・東北日本海側・北海道全域で観測しやすい様です。
　16日は、空が少し明るいのであまり良くない条件ですが、19:00から19:02にかけて関東北部から東東北にかけてISSが通過します。
　
【月】
月齢は14。ほぼ満月。太陽が沈んでいる間、ずっと月明かりで空が明るく、星空を楽しむことはできそうにありません。
こんな時は、思い切って星空散歩ではなく、双眼鏡や望遠鏡で月面散歩を決め込むのが良いと思います。月に地名を表示した図をUPしましたので、月の地名が幾つ確認できるかを試されてはいかがでしょう？

【金星】×
金星は太陽に近く、見るのに適していません。

【火星】△
明け方3時ぐらいであれば、東北東のふたご座の足元に見ることはできますが、高度が低く（15度ぐらい)お勧めできません。

【木星】〇
0時頃、おひつじ座の足元、東の高度25度ぐらいに見ることができます。東方面が低い高度でも見渡せる場所であれば、マイナス2.5等星ですから、非常に明るいです。

【土星】△
20時であれば西南西方向、おとめ座スピカの右に見えます（高度は10度ぐらい）。望遠鏡で観測するには高度が低いため像がぼけやすく、またすぐに沈んでしまうのであまりお勧めではありません。

【ペルセウス流星群】〇
8月13日に極大日を迎えるペルセウス流星群ですが、満月に近いため空が明るく、あまり期待できませんが前後十数日の期間中は観測することができます。

【その他】
満月を迎える週末ですので、星空散歩というよりも「月面散歩」にしてしまうのがいいと思います。普通の双眼鏡でも十分な迫力で見えますので、是非月に双眼鏡を向けてみてください。

※星図は株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています