キャンプと星空と・・ときどき猫

今週末の星のならびを簡単に・・・
今晩は西の方は天気が良いようですが、週末に掛けて少しずつ下り坂。星見日よりという感じではなさそうです。
右の星図は6月12日、21時の栃木近辺の空の様子です。私の説明範囲では、東北・関東近県であればそれほど大きく変わることは無いと思います。

【月】この週末は、月齢0の新月。月を除く天体観測には絶好です。というわけで、月は見えません。
【金星】星図の21時の時点では、高度5度ですので、殆どの場所で見ることができません。日が沈んだあとの19時すぎに、まだ空は明るくても一番星として高度27度の西北西の空に見えます。双眼鏡でも点像にしか見えません。
【火星】21時であれば西の高度26度ぐらいの場所に肉眼でも赤っぽく見えています。双眼鏡でも点像でしか見えません。今の時期は、しし座のレグルスと隣り合わせで、火星の赤い光とレグルスの青い光が対照的で綺麗に見えます。
【木星】21時では未だ地平線下で見えません。でも、2時ぐらいに起きている時があれば、東南東に明るく見えますの是非見てください。特に今は木星と天王星が非常に近い（１度以内）なので、双眼鏡で見れば、木星の上に青っぽい弱い光を放つ光を確認できます（これが天王星です）。天候と空の条件が良ければ双眼鏡で天王星を見ることもできます（街中ではちょっとキビしぃかもしれません）。
【土星】21時では西南西の高度40度ぐらいに薄黄色っぽく光っています。双眼鏡でも点像にしか見えませんが、望遠鏡では、独特の輪を持った姿を見せてくれます。今は、あまり輪の形が判らず、串団子の様にしか見えませんが、これから数年は年々輪が開いていくのを見ることができます。

少し夜更かしをしてしまった場合は、0時ぐらいに是非南を見てください。赤い星が高度27度ぐらいに見えると思います。さそり座のアンタレスで、直径は太陽の約700倍。約550光年離れていますので、日本では応仁の乱があって、戦国時代が始まった頃の光が届いていることになります。^^;

週末、機会があれば是非空を見上げてみてくださいね^^/


※星図は株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しております