2010年05月13日
双眼鏡で星空散歩
星を見るために必要なものは?と聞かれた時に一番最初にイメージするのが天体望遠鏡。でも天体望遠鏡はそれなりに値段がしますし、どれぐらいのものを買えば、どこまで見えるのかなんて見当もつかないし、星を見るためだけのツールと考えると購入のハードルが高くなります。それでなくてもキャンプ道具満載の車にまた大きな望遠鏡・・などと考えるとぞっとしますよね。
そこで登場するのが双眼鏡です。「双眼鏡で星が見えるの?」と言われることもありますが、見える見える! 特に気合いをいれて天体望遠鏡を買うぞ!と息巻いている方には、天体望遠鏡を買う前に、まずお手持ちの双眼鏡(単眼鏡でもOKです)で星空を見ることをいつもお勧めしています。双眼鏡で星に興味をもって「もっと本格的に!」と思ったときに天体望遠鏡を検討されるぐらいがちょうどいい感じかと思います。
★双眼鏡の良いところは・・・
①夜だけでなく、日中に鳥を観察したり遠くの景色も楽しめる
(こっちが本来の使い方ですが、、)
②装備が大げさにならない
③誰にでも簡単に扱える
④見える像が正立像なので見やすい
(多くの天体望遠鏡は上下や左右が逆になったりする)
⑤肉眼で見るよりも沢山の星を見ることができる
⑥天体望遠鏡に比べて広範囲の空を見ることができる
⑦天体望遠鏡に比べて、家計にヤサシイのでカミさんの稟議も通りやすい
★双眼鏡で何が見えるの?
双眼鏡の口径にもよりますが、月のクレータであれば大きなものは、はっきりと見ることができます。普段なんとなく見上げている月が目の前に立体感を持ってリアルに見えます。
また、双眼鏡は視界が広いので、天体望遠鏡では高倍率すぎて視界が狭くなり全体が見えないような大きな星雲や星団・銀河も余裕を持って見ることができます。
例)春=プレセペ星団(かに座)
夏=天の川!(いて座・さそり座付近)
秋=アンドロメダ銀河(アンドロメダ座)
冬=スバル(プレアデス星団:おうし座)
これらは肉眼でも見える銀河・星団等ですが、双眼鏡を使うと息をのむ迫力のある姿を見せてくれます。
★双眼鏡を使えば、星が大きく見えるの?
残念ながら双眼鏡を使っても大きく見えると実感できる星は「月」ぐらいで木星などの縞模様などを見ることは難しいです。双眼鏡を使うメリットは、「お手軽であること」 「比較的広範囲が見えること」 「肉眼に比べて星がたくさん見えること」だと思います。
★どれぐらいの沢山の星が見えるの?
かなり目のいい人が天候に恵まれているときに肉眼で見える星の数は6等星(星の明るさの単位)までと言われています。6等星以下の星(=6等星を含めてそれより明るい星)は全天で約8,000個で、半分は地平線下に隠れているのでざっと4000個が見える計算です。実際は山や建物に隠されていたり、晴れていても霞んでいたりするとどんどん見える星の数は落ちていきます。
さて、双眼鏡は?といますと、非常に割り切った単純計算で、対物レンズの口径が一般的な3cmの双眼鏡を使うと光を集める能力が人間の瞳の18倍ぐらいになって、8等星ぐらいまで見えることになります。8等星以下の星は、全天で約67,000個。これだけで8倍以上の星が同じ範囲で見える計算になります。上の写真にある対物レンズ口径が5cmの双眼鏡だと一気に増えて20万個!肉眼の25倍もの星が見えます。
★どんな双眼鏡がいい?
まずは、既にお使いの双眼鏡(単眼鏡)があればそれを使って、晴れていて星が幾つか見える日に月や星を見てみてください。ズーム機能付きであれば、倍率を下げた状態で見ることがコツです。
新しく購入されるのであれば、天体観測には先に書いたとおり、口径の大きい物を使うのが良いのですが、始めて買う場合は、天体観測だけに使うわけではないと思うので、それぞれのスタイルに合ったものを買われるといいと思います。
右の写真は、双眼鏡や単眼鏡に書かれている数値で、上の双眼鏡は7×50、下の単眼鏡は7×18と書かれています。これは、倍率と口径を表わしていて、7×50は、倍率7倍で口径50mmのもの、7×18は、倍率7倍で口径18mmのものというものです。
倍率はどのように使うにせよ、手持ちであれば10倍までのものでなければ視界がブレてしまい見ていて疲れてきます。口径は大きい方が像も明るく立体感があっていいのですが、皆さんのスタイルにあったものでお気に入りのデザインのもので良いと思います。
★他にあればいいものは?
特にありませんが、三脚にとりつけることができる双眼鏡であれば、ビノホルダーと三脚をお勧めしています。その理由は2つ・・・・・
①像が安定して見えること
200m先の車のナンバープレートは7倍の双眼鏡では手持ちで読み取ることができませんが、三脚に固定すれば確実に読めます。それと同じで、淡い天体も三脚に固定してみることによってくっきりと見ることができるのです。
②同じ星を他の人とみることができる
「わぁ、綺麗な星が見えてるよ!」「私にもみせて♪」「ほぃ(双眼鏡を手渡す)」「え?どれを見てたの?」ってなことにはなりません。三脚で固定すればそのまま同じ場所を家族で見ることができます。
★双眼鏡の使い方は?
双眼鏡は、一般的に左右の焦点の調整・目幅の調整・全体の焦点調整といろいろと調整することがありますが、それは、それぞれの双眼鏡の取り扱い説明書にお任せするとして、双眼鏡を使うときのコツはずばり「固定」です。三脚に固定できれば問題ないのですが、やはりそうなると機動性に欠けます。必然的に手持ちが多くなりますが、その場合でも「脇をしめて持つ」とか、「肘を手すりなどにおいて構える」とか「壁に寄り掛かって見る」等いろいろ工夫することによって、像の質が格段に上がります。双眼鏡を大きく持つ(対物レンズから接眼レンズにかけてそれぞれの指で支えて持つ)というのも像を安定させるコツですね。
そこで登場するのが双眼鏡です。「双眼鏡で星が見えるの?」と言われることもありますが、見える見える! 特に気合いをいれて天体望遠鏡を買うぞ!と息巻いている方には、天体望遠鏡を買う前に、まずお手持ちの双眼鏡(単眼鏡でもOKです)で星空を見ることをいつもお勧めしています。双眼鏡で星に興味をもって「もっと本格的に!」と思ったときに天体望遠鏡を検討されるぐらいがちょうどいい感じかと思います。
★双眼鏡の良いところは・・・
①夜だけでなく、日中に鳥を観察したり遠くの景色も楽しめる
(こっちが本来の使い方ですが、、)
②装備が大げさにならない
③誰にでも簡単に扱える
④見える像が正立像なので見やすい
(多くの天体望遠鏡は上下や左右が逆になったりする)
⑤肉眼で見るよりも沢山の星を見ることができる
⑥天体望遠鏡に比べて広範囲の空を見ることができる
⑦天体望遠鏡に比べて、家計にヤサシイのでカミさんの稟議も通りやすい
★双眼鏡で何が見えるの?
双眼鏡の口径にもよりますが、月のクレータであれば大きなものは、はっきりと見ることができます。普段なんとなく見上げている月が目の前に立体感を持ってリアルに見えます。
また、双眼鏡は視界が広いので、天体望遠鏡では高倍率すぎて視界が狭くなり全体が見えないような大きな星雲や星団・銀河も余裕を持って見ることができます。
例)春=プレセペ星団(かに座)
夏=天の川!(いて座・さそり座付近)
秋=アンドロメダ銀河(アンドロメダ座)
冬=スバル(プレアデス星団:おうし座)
これらは肉眼でも見える銀河・星団等ですが、双眼鏡を使うと息をのむ迫力のある姿を見せてくれます。
★双眼鏡を使えば、星が大きく見えるの?
残念ながら双眼鏡を使っても大きく見えると実感できる星は「月」ぐらいで木星などの縞模様などを見ることは難しいです。双眼鏡を使うメリットは、「お手軽であること」 「比較的広範囲が見えること」 「肉眼に比べて星がたくさん見えること」だと思います。
★どれぐらいの沢山の星が見えるの?
かなり目のいい人が天候に恵まれているときに肉眼で見える星の数は6等星(星の明るさの単位)までと言われています。6等星以下の星(=6等星を含めてそれより明るい星)は全天で約8,000個で、半分は地平線下に隠れているのでざっと4000個が見える計算です。実際は山や建物に隠されていたり、晴れていても霞んでいたりするとどんどん見える星の数は落ちていきます。
さて、双眼鏡は?といますと、非常に割り切った単純計算で、対物レンズの口径が一般的な3cmの双眼鏡を使うと光を集める能力が人間の瞳の18倍ぐらいになって、8等星ぐらいまで見えることになります。8等星以下の星は、全天で約67,000個。これだけで8倍以上の星が同じ範囲で見える計算になります。上の写真にある対物レンズ口径が5cmの双眼鏡だと一気に増えて20万個!肉眼の25倍もの星が見えます。
★どんな双眼鏡がいい?
まずは、既にお使いの双眼鏡(単眼鏡)があればそれを使って、晴れていて星が幾つか見える日に月や星を見てみてください。ズーム機能付きであれば、倍率を下げた状態で見ることがコツです。
新しく購入されるのであれば、天体観測には先に書いたとおり、口径の大きい物を使うのが良いのですが、始めて買う場合は、天体観測だけに使うわけではないと思うので、それぞれのスタイルに合ったものを買われるといいと思います。
右の写真は、双眼鏡や単眼鏡に書かれている数値で、上の双眼鏡は7×50、下の単眼鏡は7×18と書かれています。これは、倍率と口径を表わしていて、7×50は、倍率7倍で口径50mmのもの、7×18は、倍率7倍で口径18mmのものというものです。
倍率はどのように使うにせよ、手持ちであれば10倍までのものでなければ視界がブレてしまい見ていて疲れてきます。口径は大きい方が像も明るく立体感があっていいのですが、皆さんのスタイルにあったものでお気に入りのデザインのもので良いと思います。
★他にあればいいものは?
特にありませんが、三脚にとりつけることができる双眼鏡であれば、ビノホルダーと三脚をお勧めしています。その理由は2つ・・・・・
①像が安定して見えること
200m先の車のナンバープレートは7倍の双眼鏡では手持ちで読み取ることができませんが、三脚に固定すれば確実に読めます。それと同じで、淡い天体も三脚に固定してみることによってくっきりと見ることができるのです。
②同じ星を他の人とみることができる
「わぁ、綺麗な星が見えてるよ!」「私にもみせて♪」「ほぃ(双眼鏡を手渡す)」「え?どれを見てたの?」ってなことにはなりません。三脚で固定すればそのまま同じ場所を家族で見ることができます。
★双眼鏡の使い方は?
双眼鏡は、一般的に左右の焦点の調整・目幅の調整・全体の焦点調整といろいろと調整することがありますが、それは、それぞれの双眼鏡の取り扱い説明書にお任せするとして、双眼鏡を使うときのコツはずばり「固定」です。三脚に固定できれば問題ないのですが、やはりそうなると機動性に欠けます。必然的に手持ちが多くなりますが、その場合でも「脇をしめて持つ」とか、「肘を手すりなどにおいて構える」とか「壁に寄り掛かって見る」等いろいろ工夫することによって、像の質が格段に上がります。双眼鏡を大きく持つ(対物レンズから接眼レンズにかけてそれぞれの指で支えて持つ)というのも像を安定させるコツですね。
太陽黒点観測用フィルム コンデジでの撮影
これは成功?太陽黒点観測用フィルム加工
これは失敗!太陽黒点観測用フィルム加工
眼視観測用フィルム(BAADER社)
ガリレオ衛星に続いて、、コンデジ手持ちで太陽黒点撮影!
FinePix F600EXRを買いました
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これは失敗!太陽黒点観測用フィルム加工
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Posted by ぱんいち at 14:33│Comments(0)
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